各都道府県の感想!& 行きたい場所!
生きているうちに47この都道府県を制覇したいというお気持ちがある。
ので、行った場所についてはその感想を、未踏の地については行きたい場所について書いていこうと思う。
あくまで個人的メモの要素が強いのであしからず。
【未踏】:東北全県・徳島県 <あと7県!!>
【北海道】状況:1/1
総括:最高。何度でも行きたい。
・北海道 (済)
広大な土地を贅沢に使っているからか、のんびりした時間が流れててとても快適だった。道路が開放的なので車を使うべし。それに食べ物も美味い。札幌ラーメンの「信玄」は神なので食うべし。最高か?
「稚内」「小樽」「札幌」「美瑛」など西側はそこそこ観光したけど、東側はまだ行ったことがないのでいつか行きたい。
具体的には「摩周湖」「釧路湿原のタンチョウ」「十勝牧場」「野付半島の氷平線」あたりが見たい。「流氷」も見たいかも。ただなあ、冬に行くのは寒そうだしなあ。
【東北】状況:0/6
総括:未踏の地だが、広い割に見たいもの少ない。
・青森 (未)
強いて言うなら「仏ヶ浦」かな。白くて巨大な岩が連なってる様は壮観だろうと思う。しかしそれだけのために行くには遠い。東北一周の一環で行くならアリ。「三内丸山遺跡」もナシではない。
・岩手 (未)
「中尊寺金色堂」は塾講師として見ておきたい感がある。あとは「小岩井農場」で牛乳を飲みたいな。調べたら「龍泉洞」なんて洞窟も出てきた。神秘的でかっけえ。日本三大鍾乳洞の一つらしい。山口の秋芳洞が神だったので、龍泉洞も絶対行きたい。
・秋田 (未)
待って()
ごめん、秋田生まれの人ほんとごめん。マジで惹かれるものなかった。
・宮城 (未)
行こうとしてたけど地震の影響で行けていない。日本三大瀑布の一つである「秋保大滝」、言わずと知れた「松島」、伊達政宗の「仙台城跡」あたりは外せない。
・山形 (未)
「蔵王」でスキーしたい。樹氷見たい。「銀山温泉」も有名だよね。
・福島 (未)
強いて言うなら「五色沼」。
でも正直その手のものは北海道・美瑛の「青い池」で満足してるんだよな…。あそこはマジで感動した。
あと「喜多方ラーメン」は食べないといけない(使命感。
【関東】状況:7/7
総括:めぼしいところには行った。何でもあるが、特徴は少ない。
・茨城 (済)
日本三名園の「偕楽園」は、正直近所の公園と同レベルに感じた。梅の季節はすごいんだ、と友達が言い訳をしていた。
日本三名瀑の「袋田の滝」は、豪雨の中見に行ったおかげか、水量が多くて迫力満点だった。でも雨が降っていないと、滝に水が流れていないことがあるらしい…。
「納豆」の可能性に気づけたのはよかった!まさか、カツやオムライスに混ぜて美味いとはな…。
・栃木 (済)
幼いころ、「那須高原」によく旅行に行った。小学校時代の修学旅行で「日光」にも行った。
もう一度行く機会があれば「餃子」食べたい。なにせのどかなところだから、餃子のためだけに行くのもアリだな。そんな遠くないし。
・群馬 (済)
サークルの合宿中に勝手にレンタカー借りて友達と二人で観光に出たのはいい思い出。社会不適合すぎる。なんのための合宿だ。
「吹割の滝」「榛名神社」あたりに行った気がする。パッとしないものばかりだったが、唯一「土合駅」には行ってよかったと思ってる。男なら一度行くべき。マジで。
機会があれば「草津温泉」に行ってみようかな。
・千葉 (済)
「ディズニーランド」「鴨川シーワールド」「成田空港」「マザー牧場」。
はい神。これ千葉のすべて。
「鴨川シーワールド」でシャチに虐められるアトラクション(!?)は一度体験すべき。あれはいいぞ。先輩として一つアドバイスをすると、ポンチョは絶対に買っておけ。数百円を惜しむな。忠告はしたぞ。
・埼玉 (済)
「東部動物公園」と「氷川神社」に行った。まあ、特にオススメするほどでは(
・東京 (済)
近いし頻繁に足を運んでいる。
「マクセルアクアパーク品川」は完成度の高い水族館なのでオススメ。
因みに「スカイツリー」も麓にある「すみだ水族館」はペンギン好きなら行く価値があるよ。ずっとへばりついてて連れに呆れられました笑。
・神奈川 (済)
というか住んでる。「みなとみらい」は安定だよね。フラれた思い出がある。ちくしょう。
流石に地元なので「箱根」やら「八景島」やら「鎌倉」やら「江の島」やらあちこち行っているが、うん、やはり「みなとみらい」地区を散歩するのが一番だと思う。
【中部】状況:9/9
総括:一番行きたい場所が多い。けど案外広い。
・新潟 (済)
父とスキーしに行ったことがある。
他には…うん、特になにもなさそうやな!(失礼
・富山 (済)
「黒部峡谷」、すごくオススメ。
トロッコ列車に揺られて自然の息吹を全身に受ける。地を踏み、空を見上げ、自らの矮小さを思い知る。都会じゃできない体験だ。トロッコ列車に乗っている時間は片道1時間20分と長いのだけれど、体感時間は1/3程度だった。それほどまでに、いい。
・石川 (済)
「千里浜なぎさドライブウェイ」は、日本で唯一ドライブできる砂浜らしい。なんだか自分が青春真っ只中にいるかのような錯覚を覚える。まあ、実際そうなのかもしれないが。
「兼六園」はコロナで閉園してた。ので、また機会があれば行きたい。
・福井 (済)
自殺の名所、「東尋坊」。
死のうと思えば死ねる気がした。でも、本気で死ぬことだけを考えるなら、高層ビルの上からアスファルトに飛んだ方が確実だと思う。けど、それだと迷惑がかかるから、自然の中で息絶えるのもいいのかもしれない。どうなんだろう。確実性がないと単に全身骨折で終わるとかいう地獄なんだが…。
・長野 (済)
幼いころよく「軽井沢」に行ってた。涼しくていいところだよ。
「善光寺」「地獄谷野猿公苑」「松本城」「上高地」「スタービレッジ阿智」「御射鹿池」「稲倉の棚田」「白糸の滝」などなど見たいものが目白押しだけど、長野広すぎて回るの大変なんだよな…。時間的余裕ができたらじっくり行きたい。
・岐阜 (済)
父方の実家があるので行ったことはある。覚えてないけど。たぶん観光はしてない。
「白川郷合掌造り集落」は見たい。
・山梨 (済)
もう何度行ったかわからん。「山中湖」「富士山」、もう見飽きた。
唯一まだ見ていないのは「鳴沢氷穴」。時期が合わなくて行けていない。春先でないと氷が育ってないらしいね。やー氷の洞窟めちゃんこ見たい。行きやすいし絶対行く!
因みに「富士急ハイランド」は行ったことありませんが、絶対に行きません。漏らすの必至なので。
・静岡 (済)
製紙、楽器、オートバイ。
と、この前生徒に教えたけど、温泉と海目当てでしか行ったことない。
「堂ヶ島洞窟」には機会があれば行ってみたいかも。なければいいや(
・愛知 (済)
「名古屋港水族館」は満足指数が高かった。初めて皇帝ペンギンに謁見できた場所だしねえ。ただ水槽が暗かったことと、ペンギンとの距離がちょっと遠かったことで、後述する和歌山県の「アドベンチャーワールド」には劣る印象。シャチもいるけど、それなら派手なショーをやってる前述の「鴨川シーワールド」に行けばいい。んー勿体ない。
恋人ができたら「日間賀島」に行ってみたいな。「佐久島」もいいな。夕日を見て穏やかに過ごすんだ…へへっ。
【近畿】状況:7/7
総括:流石古都。見るものが多くて楽しい。
・滋賀 (済)
「琵琶湖」。以上。感動は…なかった。湖岸ではしゃいだのは楽しかったけど。
カモがいたな。近寄ったら逃げられた。あの県には「琵琶湖」以外なんかあるのか?
あ、「比叡山延暦寺」に行こうとしたら営業時間過ぎてたんだ。でも再び足を運ぶ気力はない。
・三重 (済)
かの有名な「伊勢神宮」。
正直期待外れだった。もっと立派だと思ってた。拍子抜けした。写真を撮るのすら忘れた。
因みに「松阪牛」はめちゃんこ美味だった。あれはもうね、飲み物だよ。でも、おれはもうちょいランク落ちてもいいからガツガツ食いたいかもしれない。
え?松阪牛をガツガツ食えばいいって?諭吉を何枚味方につければいいんだ。
・京都 (済)
見るもの多すぎ侍。「金閣寺」は晴れの日でないと綺麗じゃないことを先日知った。晴れの日はすごいから是非晴れの日に!周辺にもいろいろ見るべきものあるし、退屈はしないはず。あなたにもきっと推しの仏像が見つかるはずDA。因みに「京都駅」もバチクソかっこよくて惚れた。アクセスが悪すぎる「天橋立」も見た。アクセス悪すぎん?
・奈良 (済)
「東大寺」「法隆寺」などなど歴史的な建造物的な何かを見て、山道をうねうねして「谷瀬の吊橋」へ向かった。
一つ確かなことは、男だけで吊橋に行ってもむさくるしいだけだということ。
・和歌山 (済)
「アドベンチャーワールド」!!!
最高よ。ペンギンの水槽が大きくてね、しかも一つじゃないんだ。ペンギンたくさん、ぼくしあわせ。ぼくあそこすむ。
他にもいろいろな動物がいたしね。大抵の有名な動物はいたんじゃないかな。満足度はかなり高かった。広すぎて歩く足が疲れたけど。あ、動物は多かったけど客は少なかったな。あれ利益出てるのかな…。心配。
和歌山県内の観光名所は一通り巡ったけど、特筆すべきは「千畳敷」。
高低差のある広大な岩盤に童心がくすぐられ、縦横無尽に駆け回れる。あなたも行けばわかる。興奮しない人は人じゃない。あと夕日綺麗。
・大阪 (済)
世界最大級の水族館「海遊館」!
構造が画期的だった。複数回ぶち抜きで設えた巨大水槽の周りを、螺旋階段のように降りてくる順路になっている。全体的に水槽が大きく、息苦しさがなかった。よき。
たこ焼きも久々に食べた。口の中でとろける感覚がたまらない。串カツも食べたな。無限に食えるからお財布ががががが…。
・兵庫 (済)
元町駅周辺でずっとスイーツ食べてた。ホットケーキだのバウムクーヘンだのチーズケーキだのシュークリームだの…。何気に美味しかったのは、「神戸牛ミートパイ」。あれ絶品だよ。また食べたいなあ。今すぐにでも。
【中国】状況:5/5
総括:住みやすさで言えばトップクラス。
・岡山 (済)
日本三名園の一つ「後楽園」。のどかで広大で落ち着ける場所だった。流石。
「倉敷美観地区」は、まあ綺麗だったけど、「うーん、で?」って感じではあった。
・広島 (済)
有名な「厳島神社」 は、工事中だったのであまりいい印象がありません。工事してなければ見ごたえあったのだろうか。
「原爆ドーム」については詳しいコメントを控えたいけど、日本人なら一度行くべきだと思う。得とか損とかではなく、行くべきだ。
「広島焼」は言わなくても食べると思うが、食べた方がいいよ。旅行中は誇張ではなく毎食食ってた。それまではお好み焼きあんまし好きじゃなかったんだけどねえ。人生変わった。
最後に「しまなみ海道」。66km。自転車で渡ろうなんて考えてはいけない。思い出しただけで息が切れる。もう二度と坂道は見たくない!
・鳥取 (済)
正直、バカにしてた。砂以外あんの?と。砂しかなかった。でも一度は行くべきだと思う。美しい日本海と透き通る空、それから広大な砂の大地のコントラストは中々に綺麗。でも、一回でいい。
・島根 (済)
有名な「出雲大社」「ベタ踏み坂」を見てきた。どっちもショボい!写真だとすごそうなのに。なんだかなあ。
「石見銀山」は見逃しているので機会があれば。果たして山陰に再び行く機会はあるのか。
・山口 (済)
「角島大橋」「秋芳洞」を見た。特に秋芳洞。興奮の嵐。男児で興奮しない人いないって。あの冒険感たまんねえよ。もう一回行きたい。それくらい雄大で、壮麗で、己の無力さすら愛おしくなる。これまで観光した中でトップクラスに感動した。
【四国】状況:3/4
総括:なんか一つだけ行ってないなコイツ、とか思わないでください。
・香川 (済)
「うどん」。終わり。
次行くことがあれば、日本のウユニ塩湖とも呼ばれる「父母ヶ浜」へ行きたい。
・愛媛 (済)
「道後温泉」「鯛めし」「みかんジュース」。
これだけで価値がある。今まで行った県の中でもかなり好き。特に鯛めしが絶品すぎて忘れらんない。絶対また行く。次回は自転車ではなく車で!
次は「下灘駅」に行ってみたいな。都会に疲れた心が浄化されそう。つか絶対絵になるでしょあそこ…。
・高地 (済)
特に何もない県だった(失礼
「ひろめ市場」で食べたカツオはうまかった。
・徳島 (未)
ごめんよ…ごめんよお。
四国回ると言ったのに飛ばしてごめんよお。見たいものないよお。
【九州】状況:7/7
総括:各県に一つずつくらいしか行きたいとこないが…。
・福岡 (済)
「太宰府」しかねえ。
これが現地に赴いた感想です。「博多ラーメン」はひっじょーーーに美味でしたが。「一双」が神すぎた。
・佐賀 (済)
「吉野ケ里遺跡」で高床倉庫を見た。高床倉庫だなあ、って感じ。雑な感想だけど、しょうがない。まあ、この手の遺跡あんまし見たことなかったから満足はしてる。
「御船山楽園」の夜景は見たかったけど、日程が合わず断念。どうやら山を登るらしいので、若いうちに行きたいね。
・長崎 (済)
「長崎ペンギン水族館」「軍艦島」「稲佐山の夜景」。一言ずつ行こう。ペンギン水族館という名だけあって、ペンギンとの距離が近くて最高すぎた。軍艦島は、船で近くまで行くも波が高くて上陸ならず。残念!夜景は流石三大夜景。綺麗だった。でも、夜景のために行くほどでもない。運転エグいし。たどり着く前に星になるところだった。
・大分 (済)
「別府」。駅前に、足湯ならぬ「手湯」があったのは興味深かった。
・宮崎 (済)
「高千穂峡」が有名らしいね。でもこれ似たようなの行ったことある…。断崖絶壁の間を船で通っていくやつ。どこだったっけな。なんかあんまし感動しなかったんだよな…。とスルーした。代わりに?「サンメッセ日南」でモアイ像を見物したが、シュールだな、って感想しかない。
・熊本 (済)
「鍋ヶ滝公園」、写真見た感じめちゃんこ綺麗。滝すごぇ。写真の通りなら絶対感動する。と思ったのに定休日。むう。「阿蘇山のカルデラ」は有名なだけあって絶景だった。周りに高い山がないことも相まって、感動的な景色だ。
・鹿児島 (済)
「桜島」を見物。富士山との違いがわからない。「神話の里公園」とやらも面白そう。
【沖縄】状況:1/1
総括:海に入りたい。
・沖縄 (済)
高校の修学旅行で行った。が、冬だったので海に入れていないことと、自由行動範囲内に「美ら海水族館」が含まれなかったことから、不満な修学旅行だった。「瀬長島」とか「古宇利島」とかも綺麗らしいので見に行ってみたい。橋で本島と繋がってるらしい。
以上、47都道府県の感想でした!!
皆さんが行ったことある県でオススメ等あれば知りたいのでコメントとか下さいな。
あと行く相手も募集してまっせ。
就活と安寧(8)
ブログのテーマが就活くらいしかないのは自分でも如何なものかと思う。
が、仕方ない。
おれの生活は睡眠と食事と、わずかな就活で成り立っている。
もちろん睡眠や食事について語ってもよいのだが、それらに関してはあまり拘りを持っていない。もっとも、就活に拘りがある訳ではないのだけど。
先日、新宿まで出向いて、とある企業の最終面接を受けた。
おれは乗り物が嫌いだ。1時間も電車や車に乗っていれば酔ってしまう。おれは気持ち悪さで顔を青くしながら面接会場へ向かったものだ。そしてその結果が「残念ながらご期待に沿えない形となりました」とあっては、脱力感の三文字が空から降ってくるかのようだった。
自らの身に降りかかる災厄は、大抵自分に因がある。今回も例外ではない。おれの実力、準備不足。
しかしなんだろう。
書類でお祈りされるのと、面接でお祈りされるのは少々感覚が異なる。特に、最終面接となれば尚更だ。
書類落ちでは単にスペック不足で弾かれている感覚なのだが、面接落ちでは多少なりとも人格や人間性を否定された気分になる。
最終面接に行けるということは、人事部長をはじめとする人事の方々にはOKをもらえていたわけで、つまり、スペックは足りていたことになる。
では最終面接で役員に何を試されているかというと、有り体にいえば「共に働きたいかどうか」だ。もっといえば、気に入られるかどうか、だ。
まあ、その、なんだ。
その手の劣等感とは長いこと付き合ってきたし、今更凹むこともないのだけれど。
準備してきた時間。面接の時間。移動時間。
吐き気を我慢したこと。気合い。やる気。就活ノート。
無駄だった、とは言いたくない。
何が駄目だったのかを研究して、次に繋げられる。糧にできる。
だが、そんなものは気休めだ。
これから先、多くの企業にリジェクトされるだろうと思うと、何となく人生が面倒に思えたりもした。
就活と安寧(7)
就活は、おれの安寧を奪わない。
3月1日以降、毎日オンライン説明会が続いており、時折座談会が挟まったりする。
どうでもいいが、3月1日をなんと読むだろうか。
おれはずっと、「さんがつついたち」が読んでいる。
しかし就活を進めているとわかるが、「さんがついっぴ」と読む界隈があるらしい。わけがわからない。
ならば2日は「にぴ」で、3日は「さんぴ」なのだろうか。
なんかかわいいな。かわいいものは好きだ。
話は変わるが、おれは自室を持たない。
よって、面接や座談会でおれが発言している様を、親が後ろから見ている。
そしてPCを閉じれば、アレはああした方がよかったとか、こういう表現するといいとか、諸々の「助言」をくれる。
ありがたいとは、思えない。
「うるさいなあ」と思う。
でも、親はよかれと思ってやっているのだろうから、おれは「そうだね」と曖昧な笑みで返す。
親は、おれの未来をよく考えていると思う。
おれが将来苦労しそうな種を、全力で排除しようとする。道を整えようとする。
昔、言ったことがある。
綺麗な道ばかり歩きたいわけではない。失敗をしても構わない。失敗したら改善策を考えれば済む話だし、そもそも、失敗してもおれは絶対に後悔することはない。事実、今のところ、人生に後悔は一つもない。親心として子どもに安全な道を歩いて欲しい気持ちはわかるけど、もう少し放任でもいいんじゃないか、と。
けれど、何十年も生きて凝り固まった大人に響く言葉ではなかった。
とまあ、行き場のない憤りや諦念を抱えながら、就活は続いていく。
以前内々定を頂いたと書いたけれど、その企業に「もうちょい色々見たいんで待ってくだせえ」と言うのが心苦しかった。
贅沢な悩みだね。
どんな企業でも、面接ではあたかも「第一志望です」みたいな顔をして話している。
完全にダウト。
しかしまあ、嘘が上手いやつが世を上手く渡っていくのは、この世の真実の一つだとおれは思う。
就活と安寧(6)
就活だけが、おれの安寧を奪う。
3月1日。
ついに人生をかけた一大イベントが解禁される。ズラリと一列に並んで呼吸を整えていた就活生たちは、空高く鳴り響く銃声に一斉に前へと走り出すーー。
なんてことは、まるでない。
後ろに向かって走り出すやつもいれば、既にフライングをキメて遠くを走っているやつもいる。
結局は、3月1日の銃声などお構いなしに各々が就職活動をしているのではあるが、やはり銃声が鳴れば気になるのが人間というものだ。
なんとなく周りを意識して、ぴりぴりし始めることだろう。
さて、おれもまた、望みもしないレースに投じられた哀れな就活生である。
とはいえ、既にこのブログのタイトルが(6)まで続いていることからもわかるように、ある程度フライングをキメている状態だ。実のところ、内定も一つ得ている。就職浪人を逃れたことでおれの目的は達成を迎え、もう就活を終わってもいいとまで考えている。
完走していないけれど勝負を降りるーー俗に言う、リタイアというやつだ。
実際、どんな企業で働こうが仕事内容はさほど変わらんだろうし、どうせキツいし、だからどこに就職しようと構わない。それに、辛い思いをしてまで就活続けたくないしね。
就活に限った話でもない。
楽して生きて、二進も三進もいかなくなったら潔く死のう、と日常的に考えている。それを一言で表せるとしたら、「安寧」だ。
しかし、常に死と隣合わせの人生は辛かったりもする。
発狂しそうになることだってよくある。
頭を抱えて奇声を発して、手当り次第に光物で傷つけて回りたい衝動に襲われる。
どうせいつか死ぬんだから、なんでも出来るんじゃないかと思うことがある。全能感、というやつだ。
恐れることなんて何も無い。やっちまえ、と頭の中で声がする。
明日に執着しないおれは、いつしかその声に抗えなくなるのだろう。
犯罪者が捕まるニュースを耳にする度、いつからか被害者ではなく加害者に感情移入するようになった。
確かにその事件では加害者だったかもしれないが、それまでの人生で、彼はどういった想いを抱えてきたのか。彼はずっと、被害者だったかもしれないのに。鬱憤を晴らす場所もなくて、我慢を強いられてきたのかもしれないのに。
他人に害を為すことは責められて然るべきだとは思う。ならば、世渡りが上手くない人はどう生きればいい?
ひっそりと耐えて耐えて、また耐えて、緩やかに死を待てばいいのか?
いつだって死にたいと感じていて、生きる理由なんてなくて、かといって今死ぬ理由もなくて、明日を迎えるのが億劫で、毎朝布団の上で起き上がって何になるんだと自問し、締め付けられるような痛みを抱いたまま夜になって、人生の意味を考えて、2秒後に結論が出て、何か心が踊るようなことをしたくて、しかしそれが社会に許されないことだったとして、必死に自分を宥めて、でもやっぱり起きる理由も寝る理由も生きる理由も死ぬ理由もない、本当に自分がしたいことすらわからず、社会の歯車になって翻弄され溺れて目が回って、もうなんでもいいや終わらせてしまおう最後に一回勇気ある行動をしてみようかと思い立って珍しく生気ある顔つきで布団から立ち上がったのなら、おれはその人を、かっこいいと思う。
就活は、おれの安寧を奪わない。
安寧は案外頑丈で、自分の手でぶち壊さない限り、ゆるやかな死を齎すだけのかもしれない。
ドキンちゃん
最近、間食として菓子パンを食べがちだ。
いかにもな発言だけど、おれは太っていない。むしろ、もう少し太らないといけないくらいだ。
決して食べる量が少ないわけではないのだが、何故か太らない。体質だろう。嫉妬に狂った女子高生に刺されてしまいそうだ。まあ、JKに刺されて死ぬなら本望だ。我が人生に一遍の悔いなし。
それはそれとして、今日の夕方、おれはメロンパンを食べていた。
昔からの好物だ。
いや、実を言うと本当に小さいころは、そこまで好きでもなかった。歯の裏にくっつくからと、避けていた節がある。
それが今や好物のリストに加わるくらいなのだから、メロンパンは恐ろしい魔力を秘めている。
服を一着買う金があるなら、メロンパンを20個買うね。
ところでメロンパンの起源はいつなのだろう、と思って調べてみれば、どうやら1930年代まで遡るらしい。一説によればもっと昔まで。如何せん発祥にいくつか説があるらしい。
なんにせよ、天才的な発想をする人がいたもんだ。
あなたのおかげで、おれは今日も最高にハッピーに生きていける。ありがとう。
かれこれ1世紀近くも売れ続けているとなれば、メロンパンは菓子パンの中でもロングセラーの部類に入るだろう。どんなスーパーやコンビニでも、メロンパンを扱っていない店はないはずだ。
しかし、メロンパンは王様にはなれない。
王様はきっと、アンパンだ。
世を震撼させた、かは知らないが、大人気アニメ『アンパンマン』では、アンパンが主役を飾っている。メロンパンはどうかと言うと、脇役中の脇役だ。悲しいね。
ただ、実のところ、アンパンマンのストーリーはよく知らない。テレビで見ていなかったからね。
それでも、流石に主要な登場人物くらいは把握している。
まずは主役のアンパンマン。
悪ガキに顔をちぎりとっては分け与えて更生させる自己犠牲の擬人化、もとい擬パン化のような存在。
おれだったら、目の前にアンパン顔の生物が飛んできて顔をちぎり出したら腰抜かすけどね。
あの世界の住人は警戒心を地元に置いてきたか、もしくはアンパンマン御一行に洗脳されているに違いない。
そして親友の食パンマン。
しかし、親友と思っているのは食パンマンだけで、主人公のアンパンマンは食パンマンを友達だと思っていない。完全な片想いだ。泣ける。
これは、主題歌の歌詞「愛と勇気だけが友達さ」からわかることである。
食パンマンは友達じゃなかったのだ。初めて歌詞を知ったときには驚いたものだ。
アンパンマンの自己犠牲の精神には見習うべきところがあるけど、もうちょっと周りを見てもいいとは思う。
あなたを大切に思う仲間もいるのよ!あなたが傷つくことで心を痛める人もいるのよ!
続いてカレーパンマン。
実際この人、否、パンはどういった立ち位置なのか。
なんかちょっとうざいやつ、という印象をおれは勝手に持っている。確か、「オレのカレーが噴火しちゃうぜ〜」が口癖だった。
そして、そのカレーパンマンの彼女が確かメロンパンナちゃんだ。
とはいえ、メロンパンにカレー(意味深)をかけるのはいささか乱暴が過ぎると思う。
カレーパンマンは鬼畜で非道な変態だ。けしからん。絶対に許すな。
味方サイドには、他にジャムおじさんとバタ子さんがいた。
バタ子さんはジャムおじさんの愛人だったと記憶している。確か、夫婦ではなかったはずだ。
ただ、ジャムおじさんにもバタ子さんにも配偶者がいるという話は聞いたことがないから、2人とも独身だと仮定すると、愛人という表現には違和感が残る。
あとは犬のチーズな。
なんか顔が腹立つ。
味方サイドで知っているのはこれくらいなので、敵サイドに移ろうと思う。
といっても、バイキンマンとドキンちゃんしか知らないのだが。
ところで、皆はドキンちゃんをどのように発音しているだろうか。
おれは昔から、キにアクセントを置いて、ド(↓)キン(↑)ちゃんと発音している。
「花瓶」「車輪」「降臨」「出目金」「土偶」「ドキン(心臓の音)」
しかし、母はこれをおかしいと言って笑った。
母は、ドにアクセントを置いて、ド(↑)キン(↓)ちゃんと発音した。
「試練」「未練」「ドキン」
21年間ド(↓)キンと発音してきたので、おかしいと指摘されて困惑した。
一体どちらが正しいのか。
考えてみることにした。
第一、我々は彼女を「ドキンちゃん」と呼ぶが、本来の名前は「ドキン」のはずである。
「ちゃん」は愛称だ。多分。名前じゃない。多分。
そういえばバイキンマンは彼女を呼ぶとき何と呼ぶのだろう。
まさか敵のボスたる存在が女の子をちゃん付けで呼ばない……よな。
とにかく、ドキンちゃんの名前は「ドキン」なわけだ。そうなるとド(↓)キンよりもド(↑)キンの方がしっくりくる。
「わたしはド(↓)キン」
「わたしはド(↑)キン」
うーん、後者の方が可愛らしい。
しかし、待ってほしい。
ドキンちゃんは曲がりなりにも悪役である。
子供向けアニメの悪者に可愛らしさを求めてどうする。
この物語は勧善懲悪なのだから、善は善、悪は悪だ。悪役にも実は大切な家族がいて……といったややこしいことにはならない。悪は徹底的に悪なのだ。
そう考えると、一見響きの悪い「ド(↓)キン」も捨て難い。
ここでふと、疑問に思う。
ドキンってなんだ?
アンパンマンのキャラクターは全員名前に意味があった。
アンパン、食パン、カレーパン、メロンパン、ジャム、バター、チーズ、バイキン。
ドキンと聞いてパッと思いつくのは擬音語だが、彼女だけ擬音語というのも変、というか仲間はずれで可哀想ではないか。
ドキンちゃんはバイキンマンの仲間だ。
ドキンはバイキンの仲間……。
それに気がついたとき、視界が一気に晴れたかに思えた。
これだ。これしかない。
広い空の下で駆け回る少年のように、おれは目を輝かせる。
ドキンは「キン」の一種なのではないか。
バイ「キン」。ド「キン」。ド菌。
間違いない。だからバイキンマンとセットなのだ。
菌類だから!
こうして、おれの中で結論が出た。
発音は、ド(↑)キンではない。
ド菌なのだから、ド(↓)キンだ。
やはりおれは間違っていなかった!最高の気分。今年一番の爽快だ。
ところで……実際はどっちなんですか。
テレビ見てた人、教えてくれ。
就活と安寧(5)
就活だけが、おれの安寧を奪う。
いよいよもって、冬期インターンの季節が到来だ。
ありがたすぎて涙が出そうだ。
おれは例のごとく、ESを書いては落ち書いては落ちと、学習能力のないサルのような行動を繰り返している。
いや、待てよ。
大学1年の頃、確か心理学の授業で「繰り返し行動は学習の基本」と習ったぞ。
ということは、おれがいつまでも進歩しない現状は、現在進行形でおれが学習しているという証明にならないだろうか。
とはいえ、いつまでも立ち止まっているわけにもいくまい。
現実問題、皆が足並み揃えて前進する中、流れに抗って立ち止まるよりかは、流れに任せてふらふらとついていった方が案外楽だったりする。
そんなわけで、おれもセミナーに参加したりインターンに参加したりしている。
企業を知れるのは悪いことではない。なんなら、世の中に転がっているどんな些細な知識でも、無駄なものはないと思っている。
例えば、自動販売機や信号機の仕組み、山手線の駅名、漢字の成り立ち、自分の街の用途区域、そこらに佇む鳥の名前、エトセトラ。日頃使っている100円玉でさえ、実物を見ずに柄を正確に思い出すのは難しい。毎日触れるものなのに理解できていないのは、なんとなく恥ずかしい気がする。なんとなく。知らんけど。
とか言いながら勢い余って、物騒な世界に片足を突っ込めば「兄ちゃん、知らない方がよかったなァ」てこともあるだろうが…。
怖。
真面目に生きよう。
真面目に就活します。はい。
セミナーを開催する企業が多い一方で、どういうわけか既に面接が始まっている企業もある。
日頃脊髄で会話しているからか、いざとなると脳みそが回らない。
お?おれは何を言ってるんだ?
となりながらも口だけが勝手に回っている。
不思議な感覚だ。
そんな調子でもなんとか一次面接を突破し、昨日、二次面接を経験した。
面接も二回目になると慣れてきて、他の就活生の話を聞きながら「おれだったらこいつは取らないな」とか、「その返答はイメージ悪くないか?」などと思う余裕が出てくる。
他の就活生というものは存外役に立つ。ほら、自分より緊張してる人見ると不思議と落ち着いてくるじゃないか。
それとわかったことが一つ。
資格やっぱ強え。
以前は、資格なんてクソの役にも立ちゃしねえ。フィラメントの切れた電球かよ畜生が。なんて思っていたけど、面接官は案外食いついてくるものなのね。
「2年生の頃に資格を取ってらっしゃいますけど、この頃からこの業界を志望していたんですか?」
なんて聞かれたりする。
同時刻に世界中を探しても、おれほどドヤ顔してる人はいなかったんじゃないだろうか。
まるで大成功を収めて順風満帆!と言わんばかりの書き方だが、実は全くそんなことはない。
実はこの企業、SPIでヤラカシをしている。
テストを一問目から間違えたのは……まだいいのだが、最後の性格診断で「よく当てはまる」と「全く当てはまらない」の位置を真逆に勘違いしてたのね。
つまり、「よく当てはまる」と答えなければならないところを「全く当てはまらない」と答えてしまい、逆もまた然り、というワケよ。
徹頭徹尾勘違いをしていたのなら、単におれが情熱的でリーダーシップと独創性に富んだ、ちょっと自信過剰なヤツっていう評価になるだけだからよかったんだけど、途中で間違いに気がついたせいで、序盤と終盤で真逆の回答になっちまったのさ。
あっれぇ?
こいつ最初はリーダーシップあるって言ってるのに後半は補佐役が向いてるって言ってるぞ?矛盾してね?
と、今頃は思われていることだろう。
SPIの性格診断は、その人がどういう人間かは実はあまり見られていなくて、きちんと一貫性がある回答をしているかを見られているらしい。
つまり、まあ、なんだ。
おれは一番やっちゃいけないことをしたわけだ。
まあ……うん。
そうだな。
おれの安寧は、いつだって画面の中にあるんだ。
夢日記 20201127
木の香りが漂う古い旅館の中で、咀嚼音が響いていた。
半紙を前に跪き、筆も手に取らず、一心に何かを噛んでいる。
美味しい。
引きちぎり、噛み、飲み込む。
引きちぎり、噛み、飲み込む。
飽きることなく、一連の動作を繰り返す。
急に、閉ざされていた引き戸が開いた。
誰かが何かを叫んでいる。
が、おれの耳には届かない。
今はただ、目の前のものに夢中だ。
ところで、さっきから何を食べているのだろう。
急に疑問に思い、手に持っているものを見た。
それは、黒の柔らかい素材のタオルだった。
「タオル…?」
瞬間、これが夢であることを認識。
同時になぜこの夢を見たのかも理解した。
昨晩読んだ小説だ。
小説の中で、森に遺棄された少女の口から、タオルの繊維が発見されていた。
おそらく、犯人は少女の口にタオルを押し込んで窒息死させたのだろう。
無論、叫び声が周りに聞こえないように、だ。
となれば、この夢は不吉だ。
気がついてなお、咀嚼音は部屋に鳴り響いている。
止めたいのに止められない。
おれは取り憑かれたように、黒いタオルを頬張り続けた。