とらの徒然

ネコ科のペンギン

就活と安寧(8)

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ブログのテーマが就活くらいしかないのは自分でも如何なものかと思う。
が、仕方ない。
おれの生活は睡眠と食事と、わずかな就活で成り立っている。
もちろん睡眠や食事について語ってもよいのだが、それらに関してはあまり拘りを持っていない。もっとも、就活に拘りがある訳ではないのだけど。


先日、新宿まで出向いて、とある企業の最終面接を受けた。
おれは乗り物が嫌いだ。1時間も電車や車に乗っていれば酔ってしまう。おれは気持ち悪さで顔を青くしながら面接会場へ向かったものだ。そしてその結果が「残念ながらご期待に沿えない形となりました」とあっては、脱力感の三文字が空から降ってくるかのようだった。


自らの身に降りかかる災厄は、大抵自分に因がある。今回も例外ではない。おれの実力、準備不足。


しかしなんだろう。
書類でお祈りされるのと、面接でお祈りされるのは少々感覚が異なる。特に、最終面接となれば尚更だ。


書類落ちでは単にスペック不足で弾かれている感覚なのだが、面接落ちでは多少なりとも人格や人間性を否定された気分になる。
最終面接に行けるということは、人事部長をはじめとする人事の方々にはOKをもらえていたわけで、つまり、スペックは足りていたことになる。
では最終面接で役員に何を試されているかというと、有り体にいえば「共に働きたいかどうか」だ。もっといえば、気に入られるかどうか、だ。


まあ、その、なんだ。
その手の劣等感とは長いこと付き合ってきたし、今更凹むこともないのだけれど。
準備してきた時間。面接の時間。移動時間。
吐き気を我慢したこと。気合い。やる気。就活ノート。


無駄だった、とは言いたくない。
何が駄目だったのかを研究して、次に繋げられる。糧にできる。
だが、そんなものは気休めだ。


これから先、多くの企業にリジェクトされるだろうと思うと、何となく人生が面倒に思えたりもした。


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