とらの徒然

ネコ科のペンギン

就活と安寧(4)

前回↓
r-tryangel.hatenablog.com


最近、SNSで就活について呟く人が多い。
インターンに行く人、面接の対策をする人、公務員を目指して勉強する人、業界研究をする人、この時期に派手な髪色にして親に怒られる人、何もしてない人。
最後のはおれなわけだが。


このままで大丈夫なのか?と思いつつ何もしないこと、そのまま面接で「あなたの短所」として話せそうだ。
それがわかってる時点で、おれは他の就活生より一歩先を行く。
なんてことは、まるでない。


夏休みのころはまだやる気があった。
でも、夏が明けて学校が始まると、就活をやる気が失せてしまった。
言っておくが、勉強が忙しくて就活まで手が回らないのではない。
単に気が進まないだけだ。
1日何時間もゲームに費やす程度の時間的余裕はある。


元々、不動産業界に興味があった。
ということになっている。
単に取りやすそうな資格があって、偶然にもそれを取れてしまったから、最初から興味があったことにしている。
でも、夏にいくつかインターンを覗いた結果、おれには向いていないと思えた。
このあたりのことは『就活と安寧(3)』までのどこかで書いたので、今は端折る。
何度も同じ話をするのはおっさん化の始まりだ。


おれは何がしたいのか?
誰もがぶつかる問いだろう。
我武者羅でもいいからもがき続けることが正解なのはわかっている。
しかし、おれはそこまで情熱的な男でもない。
歳か?
やはり、おれはおっさんなのか?


前回ちらりと話した、人と関わらない仕事を少し調べてみた。
警備員と出てくる。
警備員か。
ビルの各階をうろうろと徘徊して「異常なし」と言ってればいいやつだ。
多分。
偏見か?
でもそんなものだろう。
誰でもできる、簡単なお仕事。
きっとおれでもすぐにできるようになるだろう。
給料は高いとは言えないが、贅沢な暮らしは望んでいない。


しかし。
ただ生きてるだけの人生に意味はあるのか?
そんなもの、ゆるやかな死と同じだ。
就活だけが、おれの安寧を奪う。
働いて何になる?その先を考えても、何も見えてこない。


次回↓
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