夢日記 20210509

コツン、と小さな衝撃で目が覚めた。

規則正しく揺れる視界に、真っ青な空と、陽光が飛び込んでくる。ちゃぷちゃぷと水の音が聞こえる。

自分の置かれている状況がわからずに、辺りを見渡した。

 

 

「なん…!?」

 

 

おれは舟の上にいた。船ではなく、舟。

古ぼけた木で出来た舟の底から水が浸入している。

舟は緑色に濁ったこの川を下り、陸地にたどり着いたようだった。

舟が陸地に衝突せずに、海へ流されていた未来もあったかと思うと、ぞっとした。

 

 

静かだ。

おれは舟から降りて上陸した。

サク、と落ち葉が砕ける音が響く。

それにしても、

 

 

「ここ、どこだ…?」

 

 

自然豊かな、と言えば聞こえはいいが、現実問題として人の気配のない土地に放り出されるとどうしたらいいかわからない。そもそも、おれは何故舟なんぞに乗っていたんだ。加えてそんな状況で熟睡するとは己の神経の図太さにも脱帽する。

 

 

それに、この土地は、なんというか。

「…不気味だ」

あまりに静かすぎる。おれは両手で自分の肩を抱いた。

 

 

二歩三歩と歩いたとき、妙な違和感を覚えて振り返った。

見逃してはいけないものがあった気がした。

 

 

「……!!」

 

 

瞬間、戦慄が走る。一人の老人が、瞬きもせずにこちらを凝視している。

こんな人、さっきまで、いたか?

狼狽えるおれとは対照的に、老人は微動だにしない。ただじっと、無感動にこちらを見ている。恐ろしくて、おれはじりじりと後退し、終いには背を向けて走った。

 

 

「はあっ、はあっ…」

 

 

程なくして、幅1mほどの小さな川にたどり着いた。飛び越えるのは容易い。

跳躍のために脚に力を込めたところで、橋がかかっているのに気がついた。橋。ただ木を何本か渡しただけのものだが、橋は橋だ。つまり、人間が住んでいる。

よく見れば、橋の側に少年が佇んでいた。

先程の老人と同じ目で、こちらを見つめている。ここの住民は何というか、生気がない。

一瞬身体が強張るが、ここは勇気を出して情報を仕入れるべきだろう。

 

 

「あの…すみません」

「はい?」

 

 

存外明るい声で返事が返ってきた。ひとまず、スムーズな意思疎通が図れて安心する。日本語が通じるなら、日本だ。

 

 

「ここはどこですか?」

 

 

単純な質問のつもりだったが、少年は眉を寄せて口を噤んだ。

「おれは…迷子?のようなもので、その、ここがどこかを知りたいんです」

「ココガドコ?」

「え、だから、ここはどこなのかって」

「ドコってどういうこと?」

困った。言葉を知らないのか?

「えっと、ここは何県かとか、何市とかわかる?」

自分の口調が砕けてきているのを感じる。子供相手は難しい。おれは腰を屈めて少年と視線を合わせて、ゆっくり尋ねる。

「村の名前とかでもいいよ」

少年は首を傾げたままだ。おれは、アプローチを変えることにする。

「えっと、大人の人はいる?」

 

 

少年は頷いて歩き出した。ついてこい、ということか。

おれは少年の後ろを歩きながら、少年を観察する。

ほどよく焼けた肌に、健康的な肉付き。年齢は10歳前後だろうか。生気がないのは目だけで、身体は元気そうだ。話した感じもさほど暗さは感じない。なのに目だけ死んでいる。どういうことだろう?

服は原始的だった。都会の中であれば違和感を感じただろうが、ここは自然、林と呼ぶべき場所だ。少年が身につけているのは、何かの草で編んだ腰巻きだけだったが、それはとても普通のことに思えた。

 

 

そして、おれも同じような服装をしていた。

 

 

「ヨンジュ」

少年が声をかけた先には、壮年期に差し掛かったと思われる男がいた。切り株に腰掛け、ぼーっとしている。

身体は至って健康そうだが、相変わらず目は死んでいる。

こうして生気のない顔ばかり見ていると、もしかすると自分も生気のない顔をしているのではないかと思えてくる。

 

 

少年が何かを耳打ちするすると、男はゆっくりと立ち上がった。

そして、こちらへ歩いてくる。

焦点の合わない目が迫ってくるようで、おれの身体に緊張が走った。

 

 

「おまえ、川に入ったな」

 

 

川?

確かに、目が覚めた時には舟の上だった。入ったことになるのだろうか。

 

 

男は面倒くさそうに頭を搔いている。あーともうーともつかぬ声を発して、

「やっぱ説明するのも面倒だわ、おい、洞窟へ案内してやれ」

と、今度は少年を見て言った。

 

 

小さな川を2つほど過ぎて、洞窟へ辿り着くまでの間、少年は一言も喋らなかった。

おれもまた、口を開かない。

サク、サク、と落ち葉が砕ける音だけがそこにあった。

思えば、これだけ自然が豊富なのに、動物も虫も鳥もいない。

おれたちも本当はいないんじゃないか、とか考えてしまう。

 

 

洞窟には一人で入った。少年は外で待っている。案内などなくても、おれは既にそうすることを知っていたし、洞窟の中で迷子になるといった懸念もなかった。会話一つなく二人は別れ、おれは暗闇の中を一歩また一歩と歩く。

 

 

この土地の洞窟は、いわばパワースポットだ。

最奥に到達するころには、すべてを思い出すことができる。

そう、すべて。忘れていたすべて。

自分が何者なのか。彼らが何者なのか。ここはどこなのか。川は何なのか。何故目が死んでいるのか。

 

 

「ヨンジュ」と呼ばれていた男は、40歳のおれだ。

少年は、10歳のおれ。

最初におれをじっと見ていた老人は、80歳のおれだ。

そしておれは、20歳のおれだ。

 

 

他にも、この土地には10歳刻みのおれが生活している。

因みに、90歳のおれはいない。何故なら、おれは90歳になる前に死んだからだ。

 

 

思い出したおれは、彼らと同じように生気のない目に「戻った」だろう。

死後の世界で、自分の人生と対峙しながら生き続ける。

果てはない。おれらは永遠に、向き合い続けなければならない。

時には苦しくなることもあるだろう。

そんな時は、おれたちは川へ向かう。

川を下って広い海へ出れば、と言って最初に舟を作ったのは何歳のおれだったっけ。

けれど、逃げることは許されていない。海へ出ることはできない。舟で流される間おれたちは眠り続け、最終的にはまたここへ戻ってくる。原理はわからないが、そういうものだ。代わりに、眠っている間、幸せな夢を見ることができた。

洞窟は、いわば、夢を覚ます装置と言える。本質は閉ざされた「闇」だと、そういうことなのだろうか。

 

 

洞窟から出たおれは、木漏れ日に目を細めた。

これでまた暫く、生きていける。

 

楽観

「行き過ぎた悲観は楽観に転ずる」と何処かで読んで、妙に納得した覚えがある。
悲観の結果「もうなんでもいいや」と思うようになって、あらゆる結末を受け入れられるようになる、すなわち楽観みたいな。


おれの楽観主義もそれに近いんじゃないだろうか。
別にいいことが起こるとは思ってないけど、悪いことが降り掛かっても特に悲しまずに受け流せる気がする。
事ある毎に凹んでるような病弱メンタルよりは遥かにマシだと思うけど、これでいいのか感は拭えない。


などと、誰の得にもならない話をしても仕方がないので、今日はこの辺でやめようと思う。
なんだこのブログ!

恋愛納

恋愛は難しい。
究極的にはエゴとエゴの押し付け合いだ。いや、押し付け合いならまだマシというものだ。
一般に、押し付けているのはどちらか片方だけで、もう片方は単に押し付けられているだけなのだろう。
もっと言えば相手は迷惑に感じているかもしれない。


闇に呑まれたおれは、魔女に助けを求める。
魔女はおれとの会話を嫌がらない。少なくとも、嫌がっている素振りは感じさせない。


いつだって返信は早いし、質問したら答えてくれるし、質問し返してくれる。会話が途切れそうになっても、新たな話題を提供してくれる。度々出る「全然違う話していい?」という言葉に少し安心する。時に褒め、時に煽り、適度な距離感でテンポの良い悦びをくれる。


貴重な相手だ。だからこそ、すっぱり関係を断つことができないでいる。
届かないと、散々思い知ったはずなのに。


何十回思い返したかもわからない記憶が鮮やかな光となり、闇を吐く脳の真ん中で、花火のように弾ける。


大学2年の夏。
おれはとある女性に恋をした。
初めて人を好きになった、というわけではなかったけれど、あれだけ想い焦がれたのは後にも先にもあの時だけだ。
とある授業が一緒で、以前から素敵だと思っていた人に勇気を振り絞って声をかけた。
順調に距離を縮めた。
趣味もバイトも同じだった。会話は弾んだ。天は味方をしてくれたと思った。頻繁にLINEを交わした。ノータイムで返信をし合う時間は幸せだった。
告白をするなら出会って3ヶ月以内という話は有名だ。でないと、友達という関係が固定化されるらしい。
だから、近いうちに告白をするつもりだった。想いの丈を伝えるのは怖くなかった。失うものなどなかったから。会う度に色々なことを褒めた。照れくさいセリフも随分言った。


だから彼女は、おれの気持ちに早い段階で気が付いていたのだろう。
みなとみらいへのデートで彼女はおれを牽制した。海の見えるベンチでもらったあの文字列は、未だに強烈な存在感を放ち続けている。あの夜、おれの恋は静かに終わりを迎えた。


言いたいことは全部言えた。後悔はない。あれ以上何ができたとも思えない。完全燃焼、というやつだ。


ところが、おれは新たな自分の一面を知ることになる。
おれは何事にも冷めていて、諦めが早く、勝負事は極力避ける人間だと思っていた。
だが、どうやらおれの中にも狩人の血は流れているらしく、一度狙った獲物を取り逃がしたことに強い憤り、悔しさ、執着を覚えた。


いつか、必ず落としてやる。負けたままでいられるか!


強い信念を持って立ち上がるのに、そう時間はかからなかった。
おれの存在を忘れることなど許さぬと、3ヶ月から半年に一度は連絡をした。


その度に、おれは少年のような憧憬を抱き、風の中を駆けた。
しかし叶わぬ願いを抱き続けるのは想像以上の苦悩だった。
いつしか彼女は魔女となった。黒黒とした得体の知れない何かに足を取られて、光を求めて走った。耐えきれなくなって送ったメッセージと、それへの返信が光となり風となり、前に走るイメージを抱きながら、ずぶずぶと深みへ落ちた。呼吸が遮られ、苦しみを覚える。


されど、既に相手のいる魔女の迷惑になるわけにはいかない。
おれは、なんとか妄執から逃れようと、バイト先の子やかつての知り合いに手を伸ばした。
理由を見つけてはLINEを送ったり、タイミングを見計らって一緒に帰ったり、食事に誘ったり。


しかし、この手を掴む者は、誰もいなかった。


おれとの時間は、彼女らには時間の浪費でしかないようだった。酷い言葉ももらった。そうでなくとも、会話を終わらせようとする雰囲気を感じ取った。返信をくれなかった。質問を返さなかった。話題を広げなかった。


数多の拒絶を抱えて、おれは暗闇に立ち尽くした。
いつしか己の限界を知り、走ることもバカバカしく思えた。


恋愛は運だと言うが、ふざけるな。何回。何回!何回侮蔑の視線を潜り抜ければいい!恋愛は歩み寄りだと言うが、ふざけるな!追いかけた分だけ、相手は逃げていく。恋愛は根性だと言うが、ふざけるな。バカな振りを続けるにも限界がある。いつまで、気付かない振りで笑っていればいい?


目を閉じる。
海の向こうに、光が並んでいる。夜風が黒髪を揺らす。
心臓の鼓動と共に、あの夜の情景が、言葉が、辺りを駆け巡る。
水しぶきが上がる。笑い声が聞こえる。
魔女は、おれとの会話を楽しんでくれた、唯一の女性だった。
おれの顔を覗き込んでからかうように笑う顔が、声が、走馬灯のように巡る。


救いを求めて、今日も何度目かの手を伸ばす。


そして、ハッとした。
おれは昔ほど、魔女との会話を楽しめなくなっていた。いや、楽しいは楽しいのだが、以前と同じ昂りを感じることはなかった。一つ一つのやりとりに一喜一憂しなくなった。男友達と会話するのと同じ心意気で話している自分に気が付いたのだ。


これが、俗に言う「時の経過で風化する」というやつなのだろうか。
見回せば闇は晴れ、魔女の姿はどこにもない。それは酷く哀しいことに思えた。おれは一体、何を支えに生きればいいのだろう。いや、


ーーいつの間にか、魔女すらも疑いの対象になってしまった。それだけだ。
女の子たちに植え付けられた拒絶が、魔女の幻影を壊してしまった。それだけだ。


けれど、同時に思うのだ。
一年半の月日を経て、ようやくおれは、あなたを忘れることができるのか、と。

就活と安寧(10)

就活は、おれに安寧を齎した。
が、おちおち喜んでもいられない。この安寧は、多くの企業でES落ちしたことで生まれたものだからだ。


ESで落とされれば、当然面接もない。こちらがいくらやる気になろうと、無い袖は振れないというものだ。為す術なし。あっ、という間に暇人の完成である。
そうして得た安寧で、おれはゲームをしたりアニメを見たりする。時々、自分が本当に就活生なのか疑わしくなる。


エントリーした企業数は全部で15。その大半が既にリストから消えた。
リストに並んだ企業名に一つ一つバツ印をつけていくのは、刑事ドラマを思わせる。
ドラマは虚構であり、現実ではない。ゆえに我々はテレビのこちら側で暢気にコーヒーを啜りながら見ることだってできる。


おれにとっての就活も似たようなもので、自分のことのはずなのにどこか他人事のような気がして、なるがままに任せている。


なんてことはまるでなく、最近は若干の危惧を抱いている。ほんの米粒程度のものだが。


よくよく考えれば、この先の人生がかかった問題だ。
できるだけ楽な仕事で、高い給料を貰いたい!
高望みしたところは、まあ、全部落ちると考えると、おれの未来は既に決定したようなものだ。
既に内定を貰っている企業に行くことになるだろう。
「できるだけ楽」は多分達成できる。だが、「高い給料」はムリだ。平均年収すら危うい。


となると、慶應に入った意味がわからなくなる。
高学歴を維持したのは、「就活で有利になるため」だった。はずなのに、平均年収を下回りそうになっている。これは如何に。


思えば、昔から努力のできない人間だった。
理想が低いと言った方が正確かもしれない。
ギリギリ及第点が取れる段階になると「もういいや」と満足してしまう。おれが熱意や向上心を見せたことなど、ほとんどなかったと思う。
それでも及第点は取れてきたのだから、人生は案外チョロい。


とはいえ、自分の欠如を正当化する気はさらさらない。
LINEのオープンチャットなどを眺めていると、多くの人間がよりよい未来のために邁進しているのがわかる。そういう風に生きる方が「正しく」、「美しい」ことなのだろう。


おれは結構わがままだ。
揉め事や争い事は御免だし、欲しいものは何だって手に入れたいし、安らぎや癒しですら掌の上に乗せて四六時中眺めていたい。


そして、そのために努力などしたくない。


就活は終わりに近づいている。
なんにせよ、おれはそれを受け入れることしかできない。そのことに不満はない。はずだ。

救/罰

「人間味がない」
「何考えてるかわからない」
「人の気持ちとか考えないの?」
「感情があまりないんですね…」


こういった類の言葉を、様々な場所で、様々な人から言われ続けてきた。
もしかしておれはロボットなのかと冗談めいたこともあったけれど、これらの言葉はおれの中に蓄積されて確かな重みとなっている。マジでそのうち、鉄の塊になるかもしれない。


とはいえ誰かと話すとき、おれはそこそこよく笑う方だと思う。愛想も悪くないはずだ。


でも、それらはどこか上っ面で、一皮剥いでみれば無表情な自分がいる。
外側と内側が一致していないからどこか不自然で、それが「人間味のなさ」として伝わっているんだろう。
なんとかしなければと思うけど、心が動かないものは仕方がない。まるで菩薩だ。そうでもないか。


菩薩かどうかはひとまず置いておくにしても、少なくとも表面上は穏やかな態度を取れるが故に、よく「優しい」と言われる。
優しいと言われるのはものすごく嫌いだ。
おれは自分の不利になることはしたくない。優しさというのは、無償のものを指すのだろう?


と、無機質な部分ばかり書いてきたが、おれにも正義というものはあって、それは平等とか均衡とか自由とか、ありきたりなキーワードで片付けられてしまうものなのだけど、とにかくおれの目に入る世界はおれの正義に則っていてほしくて、それに反するものはこの手で正してしまいたくなる。


ゴミ箱が目の前にあるのにゴミが路上に落ちていたら拾うし、忙しそうな人がいれば手を貸すし、女の子が盗撮されていれば止めに入るし、おれがやった方が効率がよい仕事はおれがやってしまったりする。


これらの行動は結果的におれに何の得も齎さないから、「また損な行動をしてしまった」と凹むこともあるのだけど、まあ、結局は、おれが快適に過ごすためだと納得している。


その、なんだ。
助けられる人は、助けてやりたいんだ。
おれで力になれるなら、力になりたいと思う。
空回りでも、感謝されなくても、自己満足だっていい。見て見ぬふりは夢見が悪い。


だから、助けたい人がいて、上手い言葉が見つからないとき、強い無力感に苛まれる。
なんと言えば救いになるだろう?
それがわかったとして、おれにその言葉を言う資格はあるだろうか?
言葉には責任が伴う。口先だけで上手いこと言っても、中身が無ければ傷つくのは相手だ。


例えば、「死にたい」と言う人に「死なないで」と言うのは簡単だ。けれど、その後の人生を保証できるわけではない。責任を持って、幸せを提供できない。


それに、「死なないで」と言われて、それが本当に救いになるのかも怪しい。
話の筋とは関係ないが、おれは、自殺を止めた人が英雄のように扱われることに腹を立てている。
何がそんなに偉いんだ。おまえは何も救っていない。その人にとって辛い世界に引き戻して、何が英雄だ。バカバカしい。


話を戻そう。
とにかく、救えるものは救いたい。
隣に座って、話を聞いて、それが救いになるのなら、おれは喜んでそれをしよう。
けれど、救っているつもりが、逆に救われたりしてしまうのだと、知っている。


基本的に無機質な人生を送っているから、不意に差し込まれた人とのつながりが眩しく見えてしまう。
灰色の日々に彩が差して、友情とも恋とも違う「何か」に包まれる。
それは柔らかで温かく、同時に少し生臭くもあって、もう、「救い」としか表現できまい。



歪なピースが強引に嵌ろうとしているだけなのは百も承知だ。救いを求める身体が生み出した幻に過ぎない。少し遠くから物を見れば、あまりにお粗末だと自分でもわかる。救いたい、救われたい、救われると思い込みたい、そういった歪なピースが絡まって、この世界は回っている。


いやしかし、おれは、同じものを返せるだろうか。救いたいと言いながら救われてばかりなおれは、誰かを救えているのだろうか。何もできていないのでは、と時々不安になる。


なんて、青臭いことを書いたって、きっとバチは当たらない。はずだ。

各都道府県の感想!& 行きたい場所!

生きているうちに47この都道府県を制覇したいというお気持ちがある。

ので、行った場所についてはその感想を、未踏の地については行きたい場所について書いていこうと思う。

あくまで個人的メモの要素が強いのであしからず。

 

 

【北海道】状況:1/1

総括:最高。何度でも行きたい。

 

 

北海道 (済)

広大な土地を贅沢に使っているからか、のんびりした時間が流れててとても快適だった。道路が開放的なので車を使うべし。それに食べ物も美味い。札幌ラーメンの「信玄」は神なので食うべし。最高か?

稚内」「小樽」「札幌」「美瑛」など西側はそこそこ観光したけど、東側はまだ行ったことがないのでいつか行きたい。

具体的には「摩周湖」「釧路湿原のタンチョウ」「十勝牧場」「野付半島の氷平線」あたりが見たい。「流氷」も見たいかも。ただなあ、冬に行くのは寒そうだしなあ。

 

 

【東北】状況:0/6

総括:未踏の地だが、広い割に見たいもの少ない。

 

 

青森 (未)

強いて言うなら「仏ヶ浦」かな。白くて巨大な岩が連なってる様は壮観だろうと思う。しかしそれだけのために行くには遠い。東北一周の一環で行くならアリ。「三内丸山遺跡」もナシではない。

 

 

岩手 (未)

中尊寺金色堂」は塾講師として見ておきたい感がある。あとは「小岩井農場」で牛乳を飲みたいな。調べたら「龍泉洞」なんて洞窟も出てきた。神秘的でかっけえ。日本三大鍾乳洞の一つらしい。

 

 

秋田 (未)

待って()

ごめん、秋田生まれの人ほんとごめん。マジで惹かれるものなかった。

 

 

宮城 (未)

行こうとしてたけど地震の影響で行けていない。日本三大瀑布の一つである「秋保大滝」、言わずと知れた「松島」、伊達政宗の「仙台城跡」あたりは外せない。

 

 

山形 (未)

蔵王」でスキーしたい。樹氷見たい。「銀山温泉」も有名だよね。

 

 

福島 (未)

強いて言うなら「五色沼」。

でも正直その手のものは北海道・美瑛の「青い池」で満足してるんだよな…。あそこはマジで感動した。

あと「喜多方ラーメン」は食べないといけない(使命感。

 

 

【関東】状況:5/7

総括:めぼしいところには行った。

 

 

茨城 (未)

仲いい友達が住んでますねえ。日本三名園の「偕楽園」「千波湖の白鳥」「竜神大吊橋」は行ってみたいかな。ああ、あとは「水戸納豆」!

でも茨城って微妙な距離過ぎて逆に行く機会なさそう。真理。

 

 

栃木 (済)

幼いころ、「那須高原」によく旅行に行った。小学校時代の修学旅行で「日光」にも行った。

もう一度行く機会があれば「餃子」食べたい。なにせのどかなところだから、餃子のためだけに行くのもアリだな。そんな遠くないし。

 

 

群馬 (済)

サークルの合宿中に勝手にレンタカー借りて友達と二人で観光に出たのはいい思い出。社会不適合すぎる。なんのための合宿だ。

「吹割の滝」「榛名神社」あたりに行った気がする。パッとしないものばかりだったが、唯一「土合駅」には行ってよかったと思ってる。男なら一度行くべき。マジで。

機会があれば「草津温泉」に行ってみようかな。

 

 

千葉 (済)

「ディズニーランド」「鴨川シーワールド」「成田空港」「マザー牧場」。

はい神。これ千葉のすべて。

鴨川シーワールド」でシャチに虐められるアトラクション(!?)は一度体験すべき。あれはいいぞ。先輩として一つアドバイスをすると、ポンチョは絶対に買っておけ。数百円を惜しむな。忠告はしたぞ。

 

 

埼玉 (未)

多分、通ったことはあると、思う、ん、だ。

観光したことはないから(未)マークにしたけど、通ったから(済)に変えて、いい、かな?

見たいもの、が、ありません。ごめんなさい。

 

 

東京 (済)

近いし頻繁に足を運んでいる。

「森ビルデジタルアートミュージアム」「マクセルアクアパーク品川」「サンシャイン水族館」には近いうちに行きたい。メンツ募集中。

因みに「スカイツリー」も麓にある「すみだ水族館」はペンギン好きなら行く価値があるよ。ずっとへばりついてて連れに呆れられました笑。

 

 

神奈川 (済)

というか住んでる。「みなとみらい」は安定だよね。フラれた思い出がある。ちくしょう。

流石に地元なので「箱根」やら「八景島」やら「鎌倉」やら「江の島」やらあちこち行っているが、うん、やはり「みなとみらい」地区を散歩するのが一番だと思う。そしてフラれろ。ちくしょう。

 

 

【中部】状況:6/9

総括:一番行きたい場所が多い。けど案外広い。

 

 

新潟 (済)

父とスキーしに行ったことがある。

他には…うん、特になにもなさそうやな!(失礼

 

富山 (未)

「富岩運河環水公園」「能登半島国定公園」「黒部ダム」「雪の大谷」「富山市ガラス美術館」

え、待って富山舐めてた。おもろそうなとこ多くね?自然を満喫したい。めっさ行きたい。行こうぜ。

 

 

石川 (未)

三名園の一つ「兼六園」、それから「金沢21世紀美術館」「能登半島」。

富山と合わせて行くの大アリ。テンション上がってきた。

 

 

福井 (未)

自殺の名所、「東尋坊」。いじょっ!

 

 

長野 (済)

幼いころよく「軽井沢」に行ってた。涼しくていいところだよ。

善光寺」「地獄谷野猿公苑」「松本城」「上高地」「スタービレッジ阿智」「御射鹿池」「稲倉の棚田」「白糸の滝」などなど見たいものが目白押しだけど、長野広すぎて回るの大変なんだよな…。時間的余裕ができたらじっくり行きたい。

 

 

岐阜 (済)

父方の実家があるので行ったことはある。覚えてないけど。たぶん観光はしてない。

白川郷合掌造り集落」は見たい。

 

 

山梨 (済)

もう何度行ったかわからん。「山中湖」「富士山」、もう見飽きた。

唯一まだ見ていないのは「鳴沢氷穴」。時期が合わなくて行けていない。春先でないと氷が育ってないらしいね。やー氷の洞窟めちゃんこ見たい。行きやすいし絶対行く!

因みに「富士急ハイランド」は行ったことありませんが、絶対に行きません。漏らすの必至なので。

 

 

静岡 (済)

製紙、楽器、オートバイ。

と、この前生徒に教えたけど、温泉と海目当てでしか行ったことない。

堂ヶ島洞窟」には機会があれば行ってみたいかも。なければいいや(

 

 

愛知 (済)

名古屋港水族館」で満足指数が高かった。初めて皇帝ペンギンに謁見できた場所だしねえ。ただ水槽が暗かったことと、ペンギンとの距離がちょっと遠かったことで、後述する和歌山県の「アドベンチャーワールド」には劣る印象。シャチもいるけど、それなら派手なショーをやってる前述の「鴨川シーワールド」に行けばいい。んー勿体ない。でもいいところだよ。

恋人ができたら「日間賀島」に行ってみたいな。「佐久島」もいいな。夕日を見て穏やかに過ごすんだ…へへっ。

 

 

【近畿】状況:5/7

総括:流石古都。見るものが多くて楽しい。

 

 

滋賀 (済)

「琵琶湖」。以上。感動は…なかった。湖岸ではしゃいだのは楽しかったけど。

カモがいたな。近寄ったら逃げられた。あの県には「琵琶湖」以外なんかあるのか?

あ、「比叡山延暦寺」に行こうとしたら営業時間過ぎてたんだ。でも再び足を運ぶ気力はない。

 

 

三重 (済)

かの有名な「伊勢神宮」。

正直期待外れだった。もっと立派だと思ってた。拍子抜けした。写真を撮るのすら忘れた。

因みに「松阪牛」はめちゃんこ美味だった。あれはもうね、飲み物だよ。でも、おれはもうちょいランク落ちてもいいからガツガツ食いたいかもしれない。

え?松阪牛をガツガツ食えばいいって?諭吉を何枚味方につければいいんだ。

 

京都 (済)

見るもの多すぎ侍。「金閣寺」は晴れの日でないと綺麗じゃないことを先日知った。晴れの日はすごいから是非晴れの日に!周辺にもいろいろ見るべきものあるし、退屈はしないはず。あなたにもきっと推しの仏像が見つかるはずDA。因みに「京都駅」もバチクソかっこよくて惚れた。

京都市内の観光に現を抜かしていたら、かの有名な日本三景の一つ、「天橋立」を逃した。何気に遠いんだよな。なんとかして次回は行きたい。

 

 

奈良 (済)

東大寺」「法隆寺」などなど歴史的な建造物的な何かを見て、山道をうねうねして「谷瀬の吊橋」へ向かった。

一つ確かなことは、男だけで吊橋に行ってもむさくるしいだけだということ。

 

 

和歌山 (済)

アドベンチャーワールド」!!!

最高よ。ペンギンの水槽が大きくてね、しかも一つじゃないんだ。ペンギンたくさん、ぼくしあわせ。ぼくあそこすむ。

他にもいろいろな動物がいたしね。大抵の有名な動物はいたんじゃないかな。満足度はかなり高かった。広すぎて歩く足が疲れたけど。あ、動物は多かったけど客は少なかったな。あれ利益出てるのかな…。心配。

和歌山県内の観光名所は一通り巡ったけど、特筆すべきは「千畳敷」。

高低差のある広大な岩盤に童心がくすぐられ、縦横無尽に駆け回れる。あなたも行けばわかる。興奮しない人は人じゃない。あと夕日綺麗。

 

 

大阪 (未)

実は行ったことない。

無難に「大阪城」に行って…梅田スカイビル空中庭園展望台」で夜景を見たい。

それと…なんだって!?世界最大級の水族館「海遊館」!?行かねば!!

 

兵庫 (未)

「姫路城」に行って「姫路城」に行き「姫路城」に行く。他何かあるんスカ。

 

 

【中国】状況:2/5

総括:住みやすさで言えばトップクラス。

 

 

岡山 (済)

日本三名園の一つ「後楽園」。おれが行ったことある三名園はここだけだから比較はできないけど、のどかで広大で落ち着ける場所だった。流石。

倉敷美観地区」は、まあ綺麗だったけど、「うーん、で?」って感じではあった。

 

 

広島 (済)

有名な「厳島神社」 は、工事中だったのであまりいい印象がありません。工事してなければ見ごたえあったのだろうか。

原爆ドーム」については詳しいコメントを控えたいけど、日本人なら一度行くべきだと思う。得とか損とかではなく、行くべきだ。

「広島焼」は言わなくても食べると思うが、食べた方がいいよ。旅行中は毎日食ってた。それまではお好み焼きあんまし好きじゃなかったんだけどねえ。人生変わった。

最後に「しまなみ海道」。66km。自転車で渡ろうなんて考えてはいけない。思い出しただけで息が切れる。もう二度と坂道は見たくない!

 

鳥取 (未)

正直、バカにしてる。

砂以外あんの?

 

島根 (未)

鳥取と似たような印象だけど、こっちには行きたい場所がある。

出雲大社」「ベタ踏み坂」「石見銀山

 

 

山口 (未)

角島大橋」「錦帯橋」「秋芳洞

特に最初の「角島大橋」、絶対景色すごいでしょ。写真見ただけで高ぶるもん。やー行きたい。

 

 

【四国】状況:3/4

総括:なんか一つだけ行ってないなコイツ、とか思わないでください。

 

 

香川 (済)

「うどん」。終わり。

 

 

愛媛 (済)

道後温泉」「鯛めし」「みかんジュース」。

これだけで価値がある。今まで行った県の中でもかなり好き。特に鯛めしが絶品すぎて忘れらんない。絶対また行く。次回は自転車ではなく車で!

次は「下灘駅」に行ってみたいな。都会に疲れた心が浄化されそう。つか絶対絵になるでしょあそこ…。

 

 

高地 (済)

特に何もない県だった(失礼

「ひろめ市場」で食べたカツオはうまかった。

 

 

徳島 (未)

ごめんよ…ごめんよお。

四国回ると言ったのに飛ばしてごめんよお。見たいものないよお。

 

 

【九州】状況:1/7

総括:各県に一つずつくらいしか行きたいとこないが…。

 

 

福岡 (済)

太宰府」しかねえ。

これが現地に赴いた感想です。「博多ラーメン」はひっじょーーーに美味でしたが。「一双」が神すぎた。

 

 

佐賀 (未)

「吉野ケ里遺跡」「御船山楽園」。

他の県とセットで行くならいいけど佐賀のために九州まで行きたくはないね。頑張れ佐賀県

御船山楽園はライトアップされてる夜絶対綺麗だと思う。

 

長崎 (未)

長崎ペンギン水族館」に行きたいです。

これだけのために長崎まで行ってもいい。

あとはそうですね、オランダの街を模した「ハウステンボス」には興味ある。

 

 

大分 (未)

「別府」。以上。次!

 

 

宮崎 (未)

高千穂峡」が有名らしいね。でもこれ似たようなの行ったことある…。断崖絶壁の間を船で通っていくやつ。どこだったっけな。なんかあんまし感動しなかったんだよな…。

 

 

熊本 (未)

「鍋ヶ滝公園」、写真見た感じめちゃんこ綺麗。滝すごぇ。写真の通りなら絶対感動する。写真の通りなら。

 

 

鹿児島 (未)

桜島」「屋久島」「西郷隆盛」。果たしてここまで南下する価値があるのか。

 

 

【沖縄】状況:1/1

総括:海に入りたい。

 

 

沖縄 (済)

高校の修学旅行で行った。が、冬だったので海に入れていないことと、自由行動範囲内に「美ら海水族館」が含まれなかったことから、不満な修学旅行だった。

 

 

 

 

 

以上、47都道府県の感想でした!!

皆さんが行ったことある県でオススメ等あれば知りたいのでコメントとか下さいな。

あと行く相手も募集してまっせ。

就活と安寧(9)

ブログのテーマが就活くらいしかないのは自分でも如何なものかと思う。
が、仕方ない。
おれの生活は睡眠と食事と、わずかな就活で成り立っている。
もちろん睡眠や食事について語ってもよいのだが、それらに関してはあまり拘りを持っていない。もっとも、就活に拘りがある訳ではないのだけど。


先日、新宿まで出向いて、とある企業の最終面接を受けた。
おれは乗り物が嫌いだ。1時間も電車や車に乗っていれば酔ってしまう。おれは気持ち悪さで顔を青くしながら面接会場へ向かったものだ。そしてその結果が「残念ながらご期待に沿えない形となりました」とあっては、脱力感の三文字が空から降ってくるかのようだった。


自らの身に降りかかる災厄は、大抵自分に因がある。今回も例外ではない。おれの実力、準備不足。


しかしなんだろう。
書類でお祈りされるのと、面接でお祈りされるのは少々感覚が異なる。特に、最終面接となれば尚更だ。


書類落ちでは単にスペック不足で弾かれている感覚なのだが、面接落ちでは多少なりとも人格や人間性を否定された気分になる。
最終面接に行けるということは、人事部長をはじめとする人事の方々にはOKをもらえていたわけで、つまり、スペックは足りていたことになる。
では最終面接で役員に何を試されているかというと、有り体にいえば「共に働きたいかどうか」だ。もっといえば、気に入られるかどうか、だ。


まあ、別に、なんだ。
その手の劣等感とは長いこと付き合ってきたし、今更凹むこともないのだけれど。
逆に、おれの自己評価は正しかったんだって謎に安心する部分もあったりするのだけれど。


準備してきた時間。面接の時間。移動時間。
吐き気を我慢したこと。気合い。やる気。就活ノート。


無駄だった、とは言いたくない。
何が駄目だったのかを研究して、次に繋げられる。糧にできる。
だが、そんなものは気休めだ。


これから先、多くの企業にリジェクトされるだろう。
特に思うことはない。
「まあどうでもいいか」とどこか考えている。何があろうと、最終的に、人は死ぬ。
そういうところが駄目なのだろう、とわかっているけど、どうでもいいものはどうでもいい。